ポケットの中に忍ばせていつでも読みたい 文庫本5冊
僕は本が大好きです。
早く起きた晴れた日の朝、仕事帰りのバスの中、就寝前の30分。
時にはハードカバーで小説を、時には電子書籍で経済書を、そして時には文庫本でエッセイを。
文庫本はカバンの中には入れず、常にポケットの中に忍ばせて、ちょっとした空き時間にすぐに読めるようにしています。カバーは外して、しおりはスピン(栞紐)をそのまま使うか、無いときはBOOK DARTSを愛用しています。ちょっと表紙がよれよれになるくらい持ち歩いた感じがしっくりきます。
そんな気楽に読めて、面白くて、ためになる文庫本5冊を紹介します。
ポケットの中に忍ばせていつでも読みたい文庫本5冊
1.
まずはエッセンスが効いたエッセイを
『職業としての小説家』
村上春樹著
村上春樹さんは自分の事を長編小説家と位置付けしていますが、僕は春樹さんのエッセイが大好きで、「走ることについて語るときに僕の語ること」何かもおすすめです。 もし無人島に1冊だけ本を持って行くことができるなら、どちらも持っていくか悩みますね。
村上春樹さんがとにかく語っています。
小説家について、オリジナリティについて、芥川賞やノーベル文学賞について。
今更ですが、流れるような文章はぜひ参考にしたいです。
2.
映画化を激しく熱望!
『ワセダ三畳青春記』
高野秀行著
高野秀行さんは辺境作家で、「イスラム飲酒紀行」「謎の独立国家ソマリランド」らの旅行記はハラハラとワクワクと笑いが止まらない、これらもおすすめの本です。
こちらは「まんが道」のトキワ荘や「めぞん一刻」の一刻館よろしく、古木造アパート野々村荘を舞台とした青春活劇ですが、後の奥さんとの出会いからは今までの話が序章かのように、チャップリン映画の様な笑いと感動の話へと変わります。
ぜひとも映画化してほしいです、キャスティングは誰にしようか・・・。
3.
異国を旅する友をたずねて三万里
米原万里著
米原万里さんはロシア語の同時通訳家であり、エッセイストです。
小気味よい語り口で三人の同級生を探す旅行記のようなもので、読み応えがあります。
決して明るい話ではないけれどもユーモアあふれる文章で、真っ赤な世界に引きずり込まれます。
他に「旅行者の朝食」「心臓に毛が生えている理由」もユーモアたっぷり、異国の世界にどっぷり、これぞ読書の醍醐味。
4.
『夏への扉』
ロバート・A. ハインライン著
僕はこの本を読みながら、山下達郎さんの同名曲「夏への扉」を聴いてました。音楽と小説の融合って、何だか映画を観てるような不思議な感じがしました。